帯状疱疹後神経痛の症状

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帯状疱疹後神経痛の症状

帯状疱疹後神経痛の症状

帯状疱疹後神経痛では本当にさまざまな種類の痛みが出現します。「考え得る限りのありとあらゆる種類の痛み」と表現すると良いかもしれません。それぐらい帯状疱疹後神経痛の症状には個人差があるのです。「帯状疱疹後神経痛の痛みは何でもあり」だと覚えてください。

 

種類と同様に、痛みの強さにも個人差が大きいのが帯状疱疹後神経痛の特徴です。そのために痛みが軽かった患者さんが、激烈な痛みに悩んでいる方に「大げさ」と言ってしまうこともまれではありません。

 

 

重症度合いによる痛みの違い

軽症の場合、しびれや感覚鈍磨(かんかくどんま。感覚の低下)として症状が出現します。「痛み」のイメージとは少し違うかもしれません。「右の脇腹だけがしびれる」「左の頬だけ感覚が鈍い」「上手く言い表せないけれど何だかかゆい感じがする」といった具合です。

 

「ピリピリ」「ヒリヒリ」そして「チクチク」した痛み、と表現する患者さんも少なくありません。「服がこすれると右胸だけがピリピリする」といった具合です。

 

「痛み」でイメージされるような強い痛みに悩まされる患者さんも珍しくありません。「ズキズキとした痛み」「ビリビリと電気が走る」「針を突き刺されたみたい」、さらには「焼けた金属を当てられたような痛み」と言う患者さんもいます。中にはあまりにも痛みが激烈であるために「陣痛のような痛み」「想像できる最強・最悪な痛み」などの耐えることができない痛みとして困る方も少なくありません。

天候による痛み

天候による痛み

このような重症度とは無関係に、痛みの症状は天候によって出やすい場合があります。「雨になると痛む」「梅雨のシーズンはしんどい」と言われる患者さんや、「クーラーをかけると痛い」ために、冷房を避ける患者さんも珍しくありません。

 

帯状疱疹後神経痛では、上述した痛みが長い間しつこく持続するために、日常生活が大きく制限されるケースもまれではありません。安眠できない、気が休まる時がない、食欲がない、さらには仕事や勉強に集中できないといった具合です。そのために大好きだった趣味や食事を「楽しむことができない」と嘆く患者さんもいます。その結果、まるでうつ病のようにメンタルを病む患者さんも少なくありません。

 

辛い痛みと同時に帯状疱疹後神経痛をわずらった患者さんを苦しめるのが、周囲の方に自分の辛さを理解してもらいにくいことです。帯状疱疹後神経痛では痛い部分の外観は全く異常がありません。そのために「大げさ」だとか「本当にそんなに痛いの?」といった言葉を返されてショックを受ける患者さんもいらっしゃいます。実際、「このつらさは経験したものでないとわからない」という患者さんは珍しくないのです。

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