帯状疱疹の症状

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帯状疱疹の症状

帯状疱疹では皮膚の表面が赤くなる、発疹や水疱ができるなどの皮膚症状が出ます。まるでかぶれや虫さされのように見える場合もあるので注意しましょう。赤みやブツブツは複数の部位に散らばって出ることが多いですが、知覚神経の走行に沿って出現するために身体の同じ半分側に出ることがほとんどです。たとえば右胸にいくつかある、あるいは左のわき腹に複数ある、といった具合です。

 

皮膚症状は全身のどこにでも起こりえますが、多いのは体幹(頭と手足をのぞいた胴体)や三叉神経第1枝の領域(おでこから眼球まで)です。繰り返しになりますが、この部分の体の半分側だけに皮膚症状は出てきます。

 

初期にはこれらの皮膚病変が必ずしも「帯状」に見えないことにご注意ください。時間が経つと「帯状」になる場合が多いですが、「帯状疱疹の治療」で記載しているように帯状疱疹の治療は時間との戦いです。治療開始が遅くなればなるほど、帯状疱疹後神経痛に悩まされるリスクが増加します。したがって「帯状」ではなくても、皮膚の異常に気づいた際にはできるだけ早めの受診が良いでしょう。

 

 

帯状疱疹による神経症状

帯状疱疹による神経症状

皮膚症状が出ている領域に一致して痛み、かゆみ、しびれなどの神経症状が出る場合が少なくありません。これは帯状疱疹ウイルスにより知覚神経が傷害されるためです。これらの神経症状が皮膚症状よりも先行する場合があることも知っておくと良いでしょう。「見た目は全く異常がないのに、服がこすれると背中の右側の皮膚が痛い」といった具合です。ポイントは皮膚病変と同じで、「体の半分側だけに痛みやかゆみ」があります。当てはまる場合は、痛みやかゆみを感じている部分に赤みやブツブツが出てこないかを注意深く観察してください。反対に初めは皮膚症状だけで痛くもかゆくもなかった患者さんが、数日後に激痛で来院されるケースも珍しくありません。

 

皮膚症状は出現してから1週間程度は広がることが多く、経過中に水ぶくれは自然に破れてびらん(ただれ)や潰瘍(びらんよりも深い皮膚損傷)を生じますが、これらびらんや潰瘍の治療は、皮膚科医がもっとも専門性を発揮できる分野です。その後は2週間程度でかさぶたとなり、3週間くらいで治癒します。痛みやかゆみもこれくらいの時期には自然に治まっていくことが多いですが、一部には痛みだけが頑固に持続する場合があり、帯状疱疹後神経痛と呼ばれています。

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