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痛みによるお悩み
- 肌がピリピリする
- 全身が痛んで眠れない
- 針で刺されたような強い痛みを感じる
- 急に水ぶくれのようなものが肌にできた
- 肌に斑点のような模様ができた
帯状疱疹(たいじょうほうしん)を皮膚の病気、すなわち皮膚が赤くなる病気やブツブツが出る疾患だと思っている方が多いのではないでしょうか。実際にその通りなのですが、帯状疱疹の初期症状として皮膚症状よりも痛みが先に出る場合が少なくありません。
痛みが先行した帯状疱疹では発疹や水疱などの皮膚症状がないために、患者さんの多くは初回には皮膚科を受診されません。胸やおなかがピリピリして内科を受診、背中の強い痛みで整形外科を受診するといった具合です。痛みを生じる病気の全てが帯状疱疹ではありませんが、痛みを初発症状とする帯状疱疹があることをぜひ知っておいてください。
帯状疱疹は誰でもかかりうる病気。だからこそワクチンが大切
帯状疱疹は老若男女だれでもかかりうる病気です。高齢の方だけではなく、10代の患者さんも珍しくありません。帯状疱疹後神経痛を防ぐために、帯状疱疹にかかった時はできるだけ早めに抗ウイルス薬を用いた治療を開始することが欠かせないのです。
わが国でも2016年から水痘ワクチンを50歳以上の方に帯状疱疹ワクチンとして使えるようになりました。ワクチンで帯状疱疹を100%予防できるわけではありませんが、重症化を防ぐことは十分に可能です。重症の帯状疱疹が予防できれば、帯状疱疹後神経痛になるリスクが減ります。帯状疱疹後神経痛になった場合でも軽くてすむでしょう。他人事だとは思わずに、ぜひ自分事として帯状疱疹や帯状疱疹後神経痛、そして帯状疱疹ワクチンに関する知識を深めましょう。