お知らせ

Copyright © 小西皮膚科クリニック All Rights Reserved.

子どもの肌の乾燥について

2023.02.03

 

Q:こどもの肌の乾燥がひどい です。かかりつけの医師に行ってもクリームしかもらえません。ス テロイドを塗るとすぐよくなる のですが、それほど身体にはよくないのでしょうか。

 

A:子供さんの乾燥肌がひどいことから最も考えられる疾患は、アトピー性皮膚炎です。アトピー 性皮膚炎は先天的に皮膚を構成 するたんぱく質の遺伝子に異常があることが一因であることが解ってきました。皮膚の働きで最 も重要なものは身体の内側と外側を隔て、内部の環境を保持する バリア機能です。
アトピー性皮膚炎の皮膚は煉瓦塀に例えると、煉瓦やセメントに当たるたんぱく質に異常があ り、煉瓦が剥がれやすい状態です。そのため内なる水分が蒸散しやすく、水分保持能が低くなり、皮膚が乾燥しドライスキンとなることが特徴です。また煉瓦の剥がれた壁には容易に穴が開き、外からハウスダストやダニ抗原などが侵入し免疫反応が起こりま す。その結果、皮膚に炎症が起こり皮膚炎(湿疹)が生じます。
皮膚炎の治療には保湿剤のク リームだけでは不十分で、ステロ イドの使用が不可欠です。この患者さんもステロイドの外用で良 くなっているのは、単に乾燥肌で はなく湿疹を生じていると考えられます。従ってステロイドの外用は必要な時期に必要な強さのものを使用し、改善後に保湿剤単独で管理ができるように治療を続けられるのが良いと思われま す。ステロイド外用に慣れた皮膚科医を受診し、適切な外用治療を継続してください。
075-311-7007

お電話

Web予約

Web予約